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会員活動報告
28.トイレからの環境対策:  NPO法人日本トイレ研究所

私たち「NPO法人日本トイレ研究所」は、トイレの視点から、 安全・安心な地域社会づくりと健全な地域環境づくりに貢献することを 目的として活動しています。また、山岳地等における適切な自然環境の保全対策を実施する一環として、 トイレからの環境対策を検討しています。

富士山に関しては、静岡県からの委託により、 トイレの性能評価やし尿減溶化調査研究、整備調査などを行い、 環境にやさしい富士山トイレの導入に向け協力してきました。 現在は、富士宮市からの委託を受けて、登録後に世界文化遺産の構成資産となる 「白糸の滝」などのトイレ整備構想づくりを進めています。 富士宮市には富士山本体のほか、白糸の滝、富士山本宮浅間大社、 人穴富士講遺跡、村山浅間神社、山宮浅間神社の6か所の構成資産があり、これらの文化財は登録後、 来訪者の増加が予測されています。すでに文化遺産に登録されている「紀伊山地の霊場と参詣道」 (和歌山県など)や「石見銀山遺跡」(島根県)では登録後に観光客が急増して、 トイレの整備、維持管理が追いつかない状況になったといわれています。

私たちは、構成資産である文化財だけではなく、 市内の観光地や一般公衆トイレも含めて文化遺産都市にふさわしい公衆トイレを整備するために、 「富士宮市公衆トイレ整備構想」を策定しました。 本構想では、『富士山トイレ文化都市・富士宮』を創造することを目標に、 市内すべての公衆トイレで、<4つのCと5つのE>の実現を図ります。
4つのCは、[1]Clean(清潔、清浄)、[2]Comfortable(快適)、 [3]Culture(文化的)、 [4]Collaborate(協働)、 5つのEは、[1]Everytime(いつでも)、 [2]Everywhere(どこでも)、 [3]Everybody(だれにでも)、[4]Ecology(環境配慮)、[5]Emergency (緊急対応)をあらわしています。

その中でも、構成資産の公衆トイレを含めた観光地トイレの整備にあたっては、 以下に掲げた環境、文化,UD(ユニバーサルデザイン)に重点を置くことにしています

(1)河川や地下水など、水や水辺を守る
(2)文化財である建築物や森林など、景観に配慮する
(3)原則として、すべてのトイレにUDの導入を図る
(4)地元や市民の意見を取り入れた市民参加型の整備を図る

このように私たちは、世界文化遺産にふさわしい環境や文化に配慮した都市づくりを志向し、 観光客にとっての快適性や利便性を高め、市民にとっては暮らしやすい街となるお手伝いをしています。

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