富士山自然誌研究会は、平成8年に創設されました。 富士山の自然を現時点で科学的に調査・研究する機関として創設されました。 現在会員数は90名ほどで、専門委員と一般会員からなっています。
専門部会では、富士山の自然に関する調査・研究を主体に行っています。 植生、植物、昆虫、は虫類、両生類、鳥類、地質などの各分野の研究を行い、 富士山の自然を総合的に解明することを目的としています。 それは同時に過去から、現時点、そして未来への富士山の自然が、 いかにあるべきかの基礎的研究であり、基礎的資料となるものであります。
一般会員は、講義による自然誌セミナーや野外観察会、研究会などを定期的に行っています。
また、会では会報を発行しており、会員による調査、 研究の成果をその紙面で紹介しています。 たとえば、1号では「富士山麓におけるヒメシジミ、アサマシジミ、ミヤマシジミの分布と棲息地」 「富士山植物誌作成を目指して」。 2号では「富士山麓における草原性蝶類3種の分布域の変化」 「富士市、水神に見られる富士山溶岩のスパイラクル」「須走口登山道沿いの植物」。 いずれも貴重な研究資料です。