富士高校は、大正12年4月に県立富士中学校として開校し、 昭和23年県立富士高等学校に移行して以来今日まで、 全日制24,288名・定時制2,271名の地域国家の発展を担う卒業生を送り出してきました。
現在、全日制普通科24学級・理数科3学級、定時制6学級の生徒が、 「克己心身を練れ、勤勉実力を養え、至誠事に当たれ」の校訓のもと、日々学習活動に励んでいます。
富士山の自然環境に関する活動としては 、郷土研究部や地理部などの部活動の一環として 朝霧高原や富士山の湧水・熔岩洞窟等の研究が行われています。 又、理数科独自の教育活動として富士山麓山の村を利用した野外実習が行われています。
1989年の理数科1年生(第4期生)から始められた野外実習は、 対象として富士山を取り上げ、 生徒が自然に親しみ自然を見る目を養うことを目的としたものです。 第1回野外実習は、富士山自然観察の会の中山芳明先生を講師に、 富士山の5合目から宝永山火口周辺の植物の垂直分布や、西臼塚周辺の植物の観察を行いました。
第5回以降は、それまでの生物分野の調査だけでなく地学分野も実習に取り入れ、 富士山麓山の村での天体観測や、 富士山の自然を守る会の中島信鼓先生の指導による富士山の地下水の観察も行ってきました。
来年度からは、新たに普通科の生徒も『総合的な学習の時間』のフィールドワークとして、 富士地域や富士山周辺の自然環境・社会環境・文化環境を研究して行く予定です。
親子観察会では「遊びながら自然に親しむ」方法を取っております。 これまでに蓄積した「あそび」を整理して冊子にまとめる作業が進行中です。 埋もれたあそびの発掘ばかりではなく、会員が工夫したユニークな自然に親しむ方法を絵入りで紹介します。
今後は、ふじさんネットワークの一員としてともに学び、 自然と人の共生社会の実現を目指して行きたいと思います。